北浜わかめ組合 虹の会について

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北浜わかめ組合は、岩手県大船渡市末崎町(まっさきまち)で、わかめの養殖に取り組んでいる漁業者の生産組合です。組合員は大船渡市漁協の末崎支所に所属し、細浦漁港を拠点に、大船渡湾の北浜で養殖を行っています。ほとんどの組合員は、わかめのほかに、こんぶ、かき、ほたて、ほやも養殖しています。

私たちがつくるわかめは、養殖わかめ発祥の地である末崎町の名前をとって「末崎わかめ」と名づけました。組合員はわずか17人の小さな組合ですが、それぞれの組合員が家族全員でわかめの生産から加工までを行っているので、わかめの生産にかかわっている人数を合わせると約40人になります。その全員が「末崎わかめ」を日本一にしたいという大きな夢を抱きながら、養殖と加工技術の向上に励んできました。

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、そんな私たちの生産基盤のすべてを破壊しました。大船渡湾の湾口防波堤は破壊され、細浦漁港は1mも地盤沈下しました。養殖施設は破壊され、船も流され、あるいは破損し、漁港に立ち並んでいた作業小屋も、わかめを湯通し塩蔵する加工施設もなくなりました。

しかし、私たちは力を合わせて瓦礫を撤去することから、再起に向けて動き始めました。そして2011年8月、わずかに残された船で海に出てみると、津波を生き延びたわかめが漂っていました。そのめかぶから種を採取し、生産の再開にこぎつけました。あれから2年。まだ課題はたくさんありますが、今年もまた、自信をもっておいしい「末崎わかめ」をお届けできる日を心待ちに、ふたたび海で働ける喜びをかみしめています。

2013年1月

連絡先

〒022-0001 岩手県大船渡市末崎町上山176‐8
北浜わかめ組合 虹の会 代表 細川周一
電話:0192-29-3207
携帯電話:090-1063-4810